ラジオアニマンムサシノ第五回収録現場レポート
第五回を迎えた「ラジムサ」。今回は大物クリエイターをゲストに迎え、浦尾さん、田中さんも緊張気味? いつもとは少し違った雰囲気の収録風景をリポートします。
2023年1月初頭、新年最初の『ラジオアニマンムサシノ』収録が吉祥寺で行われました。最近ではすっかりスムーズな収録となっていましたが、この日はみきちー(蔵境三吉)を演じる浦尾岳大さん、ショーヨー(武寺祥鷹)を演じる田中健大さんともに、ちょっと様子が違う?
そう、今回のゲストは、数々の作品を世に送り出してきたJ.C.STAFFのプロデューサー「松倉友二」さんなのです。制作トップのプロデューサーと声優は、ふだんあまり会う機会がありません。ちょっと硬くなってしまったふたりのコメントから紹介しましょう。
——お疲れ様でした。いや、緊張しましたね!
田中:緊張しましたね。そもそもがちょっと「緊張しい」なのですが、収録が始まってしまえば大丈夫なんです、普段は。今日はダメでしたね(笑)
浦尾:でもすごい話をたくさん聞けましたよ。会ってみたらすごく優しい方でしたし。声優の立場として、アニメ制作の話を直接聞けたというのは非常に良かったです。
田中:アニメ制作の大変さとか、共感する話が多かったですね。
浦尾:アニメって、企画から作画など、ものすごく作るのに時間がかかるじゃないですか。でも、僕ら声優の収録は、長くても1日、短いと数分で終わってしまうようなこともあるんですね。声優の仕事の前には、膨大な人数と時間がかけられている。そこを改めて認識出来ました。だからこそ、僕らは「雑に」演じてはならないんだと。
田中:そうなんです。ですから、僕もできるだけスタッフの方と交流を持つように心がけています。僕らが吹き込む「ひとこと」のために、何人のスタッフの方が絵を描いて、脚本を書いているのか、そこを考えながら演じることで、少しでも良い演技ができるのかもしれないんですね。
浦尾:そんな感じで、ゲストの松倉さんがいらしたパートは緊張していましたが、その分というか、別のパートは弾けていましたね(笑)
田中:その落差も、今回は楽しんでいただければ(笑)
——さて、今回も恒例の「次回予告」も収録したわけですが、また激しい内容になりましたね
浦尾:今回はゲームをやりました。「ぱぴぷぺぽゲーム」です。
田中:これは幼児段階で、言葉のトレーニングにつかわれるものなんですね。
浦尾:大人がやると逆に難しかった……。
田中:ゲーム中には「ある方」も乱入します(笑)
——配信が楽しみです。今回もお疲れ様でした!
松倉友二さん収録後コメント
——ゲスト出演お疲れ様でした。
松倉:こうして自分が話をする機会は案外ないので、楽しかったです。プロデューサーといっても、こうして表に出てくるのは「宣伝担当」のプロデューサーがメインで、あとは監督が話をするのが苦手だから僕が代わりに、といった時がメインなんですね。
——このラジオでは、プロジェクトの広報キャラクターを演じる声優の浦尾さん、田中さんがパーソナリティを務めていますが、おふたりの印象は。
松倉:僕がいきなり出てきて、緊張させてしまったなあと。僕は作品作りにおいては、いわゆる「演技」よりも普段の「しゃべり」を優先したいタイプなので、もう少し素の部分を聞きたかったかな。でもそれは、後でラジオの本編を聴いて補完します。
——声優さんと直接接するのは、多くの場合音響監督です。ワンクッション、ツークッション入る場合が多い。作品を作るプロデューサーとしては、直接演技指導をしたいこともあるのでしょうか。
松倉:そうですね。確かにイメージしていたものと違うものが出来上がってくる場合はあります。でも、それも含めての作品なんですね。声優さんは「魂を入れる」仕事とよくいわれます。その演技には音響監督や監督の解釈も入ってくる。それらが組み合わさった結果、誰も想像しなかったものが出来上がることもあるんです。だから、自分はできるだけ自由度を広めにとって、自分の想像力以上のものを目指していきたいと思っています。
——今月は、『極主夫道』のシーズン2、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第4期 深章 厄災篇』、新作の『シュガーアップル・フェアリーテイル』など、多くの放送が始まっています。
極主夫道シーズン2
©おおのこうすけ/新潮社
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第4期 深章 厄災篇
©大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち4製作委員会
シュガーアップル・フェアリーテイル
©2023 三川みり・あき/KADOKAWA/「シュガーアップル・フェアリーテイル」製作委員会
松倉:『極主夫道』『ダンまち』は続き物ですが『シュガーアップル・フェアリーテイル』は完全新作です。この作品は、最近ではあまり多くなかったストレートな少女向け作品です。僕自身が、1980年代頃から増えた「男性ファンも多い少女マンガ」のファンだったこともあって、こうした作品を続けていきたいと思っていました。
——J.C.STAFFといえば、今ではライトノベル原作の作品が有名ですが、初期のOVA作品に始まり、少女向けといえる『少女革命ウテナ』で評価を高めた制作会社です。ある意味、王道の少女向け作品とは、J.C.STAFFの得意分野ともいえるのではないでしょうか。
松倉:『シュガーアップル・フェアリーテイル』は準備に時間も掛かっていますし、先ほどもお話ししましたが、最近あまりなかったストレートな恋愛物語です。他の作品と合わせて、ぜひ観てもらいたいですね。
——今日はありがとうございました。これからも期待しています。
極主夫道シーズン2
https://www.netflix.com/jp/title/81261669
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第4期 深章 厄災篇
https://danmachi.com/
シュガーアップル・フェアリーテイル
https://sugarapple-anime.com/