

むさしのFMの映画・アニメ評論番組 『しゃべんジャーズ』収録現場レポート
番組はどうやって始まったのか
中倉:元々は僕らNHKで一緒に番組を制作していた仲間なんですね。僕がアナウンサー、飯塚がディレクターという関係です。で、僕がNHKを退職して、その後も友人として付き合っていたのですが、ある時、それぞれの趣味。僕はアニメで飯塚は映画が好きなので、好きなものをしゃべる時間があってもいいかなと。「じゃあラジオでしゃべってみる?」という所から始まったんです。
中倉:でも、ラジオといっても、今はポッドキャストなど様々な方法もありますし、どこで話したらいいのか考えたのですが、飯塚が武蔵野市出身なので、せっかくだからむさしのFMはどうかというノリで。
飯塚:そうですね。最初はそういう軽い感じで10分間くらいの番組を始めました。
中倉:最初10分だったもんね。
飯塚:今は30分になっちゃいました。
中倉:10分で、アニメと映画の話をよくまとめられていたよね。
——お二人とも元々がプロですから、その辺りは慣れたものだったのではないですか?
飯塚:最初の頃はコンパクトでまとまっていましたね。本当に大切な要素しか話していなかったというか。
中倉:「遊び」がなかったよね。
飯塚:今は「遊び」しかない(笑)
——むしろ最初のほうがプロフェッショナルな「仕事」だったと(笑)
中倉:そうですね(笑)
飯塚:まあ、中倉はアナウンサーなのでそうなのですが、僕はディレクターなので。構成を作る、つまり人に話をさせる技術はあっても、自分が話をするというのはまったく別のものなので、はじめはどうしていいか解らなかったですね。確かに毎日一本映画を観るとか、色々やってはいたのですが、それをアウトプットするとなると素人ですので。
中倉:確かに今よりかなりひどかった(笑)でも、その頃でも「らしさ」はあった。やっぱり、僕がNHKのアナウンサーとして話をして、飯塚がディレクターとして話をするのでは、自然には話ができないんですね。
飯塚:制約も多いし。
——渋谷(NHKの本部は渋谷区神南にある)しゃべりになるんですね(笑)
中倉:そうそう、今は「吉祥寺しゃべり」になっている(笑)
飯塚:むさしのFMは「NG」ないですものね(笑)
同席のむさしのFMディレクター:いやーそういうわけでも(笑)
中倉:ですので、10分番組だった時はまとまっていたのですが、30分になってからは自由に話し過ぎて、途中ディレクターさんが「難しい顔」になったりしています(笑)
※一部内容を訂正しました
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