アニメノマンガノムサシノ

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むさしのFMの映画・アニメ評論番組 『しゃべんジャーズ』収録現場レポート

「アニマンラジオ」と同じむさしのFM収録ブースで『しゃべんジャーズ』は収録されている ※写真撮影のためマスク・仕切り板を外してあります

『しゃべんジャーズ!』の最近とこれから

——番組が始まったのはいつごろなのでしょう。

中倉:2019年の6月からですね。

飯塚:もう3年以上か。はじまってすぐ、時間が徐々に増えていって15分、20分、そして30分と。

中倉:放送エリアもどんどん拡大しました。むさしのFMはコミュニティラジオですので、当然武蔵野市周辺の人しか聴けない。それに加えてポッドキャストという感じだったのですが、途中からミュージックバードというCSデジタル音声放送を手がける会社さんに配信をしてもらえるようになって、全国のコミュニティFM放送局で聴けるようになりました。

飯塚:ネット数だけは多い(笑)全国からお便りをもらうようになりました。

——最近の放送で、これは良かったという内容などはありますでしょうか。

飯塚:あれは面白かった。『忍びの一時』。

中倉:現代に生きる忍者のストーリーですね。現代版の忍者というものを、描いているんですね。最新型のドローンを駆使したりして。

飯塚:解説を聞いているだけで面白かった。突っ込みどころも多いし、納得するところも多い(笑)

——作品の面白さを、どういった語り口で伝えようとしているのでしょうか。

中倉:僕らはそれぞれの目線があるんですね。番組の中では、その作品を知らないリスナーの方のために、ネタバレにならないギリギリのポイントでストーリーを紹介して、そこから、僕に関しては「描写」だったり「物語」や「音楽」という視点で、作品を観ていきます。アニメ研究家として、ストーリーと映像美の相関性であったり、音楽がどう効果的なのかなどを、放送中に、全話観ていない段階でレビューしてしまいます。ですので、例えば3話まで観た中での評価。今後こういう点が期待出来るなど、独自の目線を聞いてもらおうと思っています。

——じゃあ、テレビアニメに関しては「終わってからの総括」も重要ですね。

飯塚:それはあんまりやらないよね(笑)

中倉:振り返るのは年末にまとめてね。

飯塚:あれで振り返っているのかなあ(笑)

中倉:あの作品が良かったから、この音楽を聴きましょうとか。

——具体的には?

中倉:例えば『BEASTARS(ビースターズ)』(板垣巴留原作 秋田書店刊。擬人化された動物たちが織りなす学園群像劇。アニメ版の制作はオレンジ。フジテレビ他で2019年に第一期、2021年に第二期、2024年に最終シリーズが放送予定)は、作品ももちろん面白いんだけど、作品と音楽の親和性が、めちゃめちゃな格好良さを生んでいました。そういう部分を紹介していきたいですね。

『しゃべんジャーズ!』は、シビアな面がありつつも、映画とアニメに対する楽しさを精一杯紹介している番組です。プロの放送者でありつつも、個人としての視点を大切にするその「しゃべり」は魅力がいっぱい。新たな発見に満ちたこの番組を、これからも「アニメノマンガノムサシノ」は注目していきたいと思います。

【放送情報】
むさしの-FM
放送日時:毎週木曜日 午後9時00分~午後9時30分(1分はSB)
ミュージックバード
放送日時:毎週水曜日 午前2時00分~午前2時30分(同上)
AmazonMusic/Spotifyでも配信中。

公式サイト:https://www.musashino-fm.co.jp/program_tax/shabendgers/

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